ペットは与えられた餌を食べられるだけなので、ペットの体重のコントロールはすべて飼い主の責任です。
可愛いさに負けて、ついおねだりされるままエサやおやつを与えすぎてしまったり、人間の食べ物を与えてしまう。ある程度は仕方がないことですが、そんな習慣がたび重なると、ペットはしだいにぽっちゃり体型になり肥満へと至ります。
肥満は生活習慣病のもと
雌では避妊後、雄では去勢後に太りやすくなります。また高齢になるにしたがってホルモン分泌の影響によっても太ることがあります。
ペットの太りすぎは人間と同様、糖尿病や呼吸・循環器系の病気、肝臓の病気などさまざまな生活習慣病をまねく原因になり、脊椎、股・膝関節などが故障しやすくなるので、いつまでも適正体重を維持したいものです。
太り過ぎかどうかの目安
イヌやネコが太りすぎかどうか判断するもっとも簡単な方法は、胸をさわってみて肋骨が触知できるかどうかで判断します。
触わらなくても見ただけで肋骨が確認できる場合は痩せすぎ。外見では肋骨はわかりませんが、触れると肋骨が確認できれる場合は適正。触ってみるとなんとか肋骨が触知できる場合はやや肥満、触ってもまったく肋骨が触知できない場合は肥満と判断します。
摂取カロリーの調整
摂取カロリーを減らすために、食事量を極端に減らすと空腹のために盗み食いをしたり、ストレスから異物を口にしてしまうことがあります。食事の量はじょじょに減らし、与えるエサをいままでのエサよりも低カロリータイプのものにするなどの工夫をすることがよいでしょう。
動物病院の肥満治療食などを利用することも、減量にとても効果的です。一度に1日分の摂取量を与えると一気に食べてしまい、満腹感が得られないケースも多々あります。数回に分けて与えるようにして、じょじょに胃袋を小さくしていくことが理想的です。どうしても空腹を訴える場合は、寒天や野菜をゆでたものを与えるのもよいでしょう。
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