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きょうはわたしの友人が子どもの頃に
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飼っていた犬の話。
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わたしの友人は、子どもの頃、神童と呼ばれた。
学習塾すらない鹿児島の田舎の出身なのに
いつも成績はいちばんで、鹿児島ラサールにすすみ、
その後、お決まりで見事に落ちこぼれて
東大でも京大でもなく、名古屋大学に進学。
いまは下手なゴルフが大好きな予備校講師になって
思いっきり凡人の世界に戻ってきた。
でも彼の住む小さな田舎町では
本人より、彼の家で飼ってた犬のほうが
ずっと天才と大評判をとっていたという。
板垣退助の100円札があったというから
40年近く前の話だろうか。
彼の家はシェパードを放し飼いにできるほど
人里離れたど田舎にあったので
お店への買い物といえば、当然はるかなる道のり。
彼の家のシェパードは板垣退助を一枚くわえて
毎日タバコ屋に買い物にいった。
当時、彼の父親が吸ってたタバコはわかばで40円。
この犬がお札をくわえてタバコ屋にいくと
お店のほうでもすっかり心えてて、
当たり前のようにわかば2箱とおつり20円を袋に入れてわたす。
うっかりおつりの20円を入れ忘れたりすると
いつまでも吠えてタバコ屋の前を離れなかったという。
(買い物シェパードは大阪のおばちゃん顔負けの
迫力があったろうから、まけるまで吠え続けるよう仕込めば
100円でわかば3箱くらいは簡単に値切れたと思うが・・・)
で、友人は落ちこぼれて凡人になったけれど、
その天才犬はいったいその後どうなっただろう?
彼に聞いたけど、分からないという。
その天才犬があまりに評判になって、
鹿児島県警がぜひ警察犬にほしいと頼みにきて
譲ってしまったからという。
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